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著者:熊谷七恵
出版:書肆侃侃房
発売日:2026年7月
仕様:四六判 183ページ
この星は、美味しいものであふれている
ペルー、ドイツ、クロアチア、イラン……
訪れた土地で恋した料理、その背景に流れる人々との記憶をたどる旅食エッセイ
塀をくぐると、軒下で若い女性がちょうどラヴァシュを焼いていた。美しい人だった。少しアンニュイな雰囲気、はっきりとした輪郭、奥ゆかしい顔立ち。生地を回し伸ばす仕草、クッションに張り付けていく動き、鉄板に叩きつける力強さ。流れるように繰り返される全ての瞬間が美しかった。そっとカメラを向けると、静かに微笑んで、そして焼き続ける。しばらく見惚れていると、奥から先ほどの男性がお茶を運んできてくれた。来訪者にお茶を出す文化はこんな生活資源の限られた山奥にも根付いているのか。
「バフティアリ族を訪ねて イラン」より
【目次】
はじめに
星空の上を歩く ボリビア
アヒ・アマリージョの誘惑 ペルー
エブリデイトマトパスタ スペイン
だまされてマックーダ モロッコ
カオソーイに恋して タイ
命がけの市場メシ タイ
草原のプリンス モンゴル
草原の教え モンゴル
サンドイッチと夜明けのレアヒェ ドイツ
プラハで楽しむ食堂グルメ チェコ
アイバルのある生活 モンテネグロ
クジラのツナサンド クロアチア
羊飼いの鍋 ハンガリー
カレー革命 バングラデシュ
バングラデシュ風どら焼き バングラデシュ
海辺の街を歩く ギリシャ
オスマン帝国を食す トルコ
バフティアリ族を訪ねて イラン
詩と哲学とフルーツ料理 イラン
番外編 モハメッド
おわりに