著者:鈴木道彦
出版:集英社
発売日:2002年12月
仕様:新書判 256ページ
状態:B カバーに傷みがあります。
プルーストは二十世紀西欧を代表する作家で、世界の文学に絶大な影響を与えた。フランスでは彼を読まずに文学に志す人はいないと言っていいほどで、その評価は時代とともにますます高まってきている。十九世紀末から「ベル・エポック」にかけての社会を華やかに描き上げた作家であるとともに、現代文学の先駆者でもある。彼の扱った意識や夢、記憶、愛、スノビズム、ユダヤ人、同性愛、文学の意義などは、今日の問題であり続けている。本書は、大作『失われた時を求めて』の個人全訳を完成した著者が、重要なテーマをスケッチしながら作品を紹介・解説する、贅沢な入門書。密度が濃く、大部な作品を堪能した充実感で、入門者も研究者も満足できる。
目次
はじめに 私はどんなふうに『失われた時を求めて』を読んできたか
第1章 プルーストの位置
第2章 虚構の自伝
第3章 初めにコンブレーありき
第4章 憧れのゲルマント公爵夫人または想像力と知覚
第5章 フォーブール・サン=ジェルマン
第6章 社交界とスノブたち
第7章 スワンまたは世紀末のユダヤ人
第8章 シャルリュス男爵または孤高の倒錯者
第9章 アルベルチーヌまたは不可能な愛
第10章 芸術の創造と魂の交流
終章 読書について