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著者:松田俊介
出版:左右社
発売日:2026年4月
仕様:B6変型判 257ページ
日本手話のひみつを知ると言語がもっと面白くなる
「ドアを開けると、田中さんが化粧をしていた」を日本手話ではどう表す?
ドアは押す、引く? 化粧は口紅、ファンデーション?
日本語の感覚からすると「どうしてそんなことを考えるんだ」と思える。
しかし、身体動作を使って表す日本手話では、「そんなこと」にも思える具体的な動きを表さないと翻訳ができない!
音や文字を持たず、手と身体の動きで表し、目で見る視覚言語の日本手話。
日本手話を日々学ぶ言語学者が、日本語や英語とも比較しながら、視覚言語だからこその特徴、他の言語との共通性を浮き彫りにする!
・何パターンもある「開ける」の翻訳
・錯覚がコミュニケーションを支える
・日本手話には「ルビ」がある
・炭治郎の独り言は翻訳できるか
・ダジャレづくりが難しい理由
身体動作でメッセージを伝えるからこそ生まれる現象、面白いですよね。コミュニケーションをするうえで、何を伝達手段にするのかということが、言語にこんなにも影響を与えるんです。
ここで言う「何」の部分は、「媒体」と呼ばれます。日本語の媒体は音、日本手話の媒体は身体動作です。そして、媒体が言語に与える影響は、「媒体効果」と呼ばれます。(…)
この本は日本手話のいろいろな現象を媒体効果によって説明しようという試みのもとに書かれています。(本書「1章 無音の日常をのぞく」より)