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著者:田尻久子
出版:筑摩書房
発売日:2023年11月
仕様:文庫判 304ページ
熊本にある本屋兼喫茶店、橙書店の店主が描く本屋と「お客さん」の物語。石牟礼道子さんが逝った日「ただただ悼みたい」と訪れた人。“書くこと”を焚きつけた渡辺京二さんの言葉。縁あって催した“村上春樹朗読会”の夜。雑誌『アルテリ』に寄稿するハンセン病患者「関さん」と交わした握手―。文庫版のための書き下ろし・単行本未収録エッセイを増補する。
目次
1 まちの余白(路地裏で;とんちさん;再会;読み返す;金木犀;緑の椅子;来し方の道を歩く)
2 雨降りに本屋で(手紙はいいよ;常連さん;披露宴;Aさんのこと;ママ;おまけ;されく)
3 同じ月を見上げて(巡り合わせ;バス停;透明なお客さん;遠いけど近くにいるひと;泣く女たち;常宿;とくとくとく;秘密の夜;街並み;そらと満月)
4 切手のない便り(小さきものたち;きりん;またたく;植木スイカと手紙;シールとドーナツ棒;握手;ヤッホー;ゆうひとあさひ;いつもの風景)
5 文庫版のために(旅の仲間;ハンさん;再訪)