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編著:横山智
出版:農山漁村文化協会
発売日:2022年1月
仕様:四六判 235ページ
世界各地で発酵食をテーマに調査研究をおこなうフィールドワーカーの渾身のレポート。農畜水産物を長期に保存したり、うま味を醸し出す発酵食を調味料として利用したり、栄養豊かな発酵食を主食としたりする人間の営みにフォーカスを当てる。取り上げる発酵食はインジェラ、エンセーテ、納豆、ナレズシ、塩辛、魚醤、後発酵茶、馬乳酒、チーズ、バター、醸造酒、餅麹など。
目次
人類と発酵食
第1部 主食としての発酵食(酸っぱさに憑かれた人びと―エチオピアのパン類をめぐって;酒を主食にするネパールとエチオピアの人びとの暮らし)
第2部 副食としての発酵食(牧畜民の発酵乳加工とその利用;魚の発酵食をめぐる民族の接触と受容―カンボジア周縁地域を事例に)
第3部 調味料としての発酵食(近代化・グローバル化による味の変容―タイの調味料文化;ラオスの味、パデークの科学;納豆はおかずか、調味料か?)
第4部 嗜好品としての発酵食(茶を漬けて食べる―タイ北部の「噛み茶」文化とその変容;モンゴル国の馬乳酒「アイラグ」;東南アジアの餅麹になぜ新大陸起源の唐辛子が用いられるのか)
フィールド発酵食品学の創出に向けて