new




著者:レオ=レオニ
出版:好学社
発売日:2012年4月6日
仕様:A4判 32ページ
レオ=レオニが3冊目に作った絵本。動物や虫がでてくる絵本ではなく、レオ=レオニが愛してやまない小石をえんぴつのみで描いた絵本です。谷川俊太郎氏の翻訳と重なり、ひきこまれるような、不思議な世界がひろがっています。かつてペンギン社から出版され、長い間絶版になっていました。入手困難だった幻の絵本を、外国の古書などから画像を起こし、ついに復刊しました!
ことばはほんの少しだけ、おまけに色もごらんの通り…それなのにこの絵本はいつまで見ていても、見飽きるということがありません。レオニの想像力と、それを支える描く技術、そのふたつとも基本的にはなんのてらいもない素朴なものです。浜辺の小石にいろいろなものの形をみるのは、子どもたちの得意とするところだし、鉛筆(多分)なら誰でももってる。しかし、単純なものから出発してレオニはなんという洗練の高みに達したことでしょう。なんという微妙な味わいをつくり出したことでしょう。これはもう、魔法としか言いようがありません。