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著者:今福龍太
出版:亜紀書房
発売日:2026年8月
仕様:四六判 320ページ
敵味方の構図から離れ、善悪の彼岸に立って戦争の本質を捉えた画家ゴヤ。人間の深みを、業を、真理を見通そうとする営みは、時間と空間の相を超えて共振し、その震えが、二一世紀を生きる私たちの眼を目覚めさせる。見ることを、狭量な目撃性の頸木から解放し、真実を幻のように捉える眼差しを、未来において奪還するための試み。
目次
1 〈見ること〉の未来 その(かすかな)希望(「映画」を閉じて―ビクトル・エリセ「最期」の映画;ゴヤは我らが同時代人―トロイアの詩人たちへ;オ・テージョは小さな希望を囁いた―リスボン日記;もの言わぬ請願者たちへの眼差し―追悼 セバスチャン・サルガド;原爆の第二の目撃のために;カルシア=ロルカの群島―サバルタンな声の響鳴体)
2 〈見た〉者たち 同時代を証言する(魂の呼応について―追悼 真木悠介;二つの井戸、二つの風;挑発者、難破者、無名者―琉球弧のことばを求めて;夢通いの涯てで―追悼 川満信一)
3 沈黙への手紙 見ることは聴くこと(ジャカランダ色のギター ジョアン・ジルベルトへ;マイヌンビの森からの手紙 シルビア・イリオンドへ;オルフェウの受胎 ブラジルのサウダージへ)