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著者:Kwan Queenie Li
出版:MACK(distribution by twelvebooks)
発売日:2025年
仕様:125x180mm 160ページ
香港出身のアーティスト、クワン・クィーニー・リー(Kwan Queenie Li)の作品集。
アーティストであり理論家でもある作者は、10年以上にわたり、世界各地で雑草を撮影してきた。エルサレムから上海、ヴァラナシからアテネ、カイロからメキシコシティまで、現代都市空間において意図されることなく、しかし遍在する存在である雑草に注意を向けてきた。それらは、隅や隙間、用途のあいだに宙づりにされた空間、廃墟や建設現場といった場所に根を下ろしている。
本書は、イメージとテキストによるエッセイとして、雑草の視点から学ぶことで都市を捉え直す新たな見方を提示する。既存の分類や時間意識を溶解させ、都市を、変化し続け、しばしば輪郭の定まらない、可能性に満ちた空間として浮かび上がらせる。雑草は、壁、境界、歴史、規定されたアイデンティティといった、不動のものとして当然視されてきた事象に対して、有機的に抗う存在である。それらは、使われなくなったことや放置の痕跡であると同時に、自由や透過性をも示す、都市の実際の生の記録でもある。本質的に「場違い」な存在である雑草は、「場所」という概念そのもの、そしてそれがどのように居住者を形づくり、また形づくられていくのかについて、新たな視座をもたらしている。