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著者:池田彩乃
発売日:2025年5月
仕様:新書判 206ページ
回復と変容
あなたと今ここで
一緒に生きる方法
使い果たせば底を尽きるものばかりなのに
愛だけは尽きなかったな。
自分のものじゃないからか。
コロナ禍、前歯が抜けた日、リハビリ、書店員の日々、共同生活、ひとりについて、ふたりについて。
「手当て元年」と称したある日々の回復と変容について。
2020年に刊行した『観光記』の第二章。
死んじゃいけないとも、生きるべきだとも考えない私たちだけど、ふいにこうして互いの命に手を添えるようにここにいる。どうしてなのか、そう問うことも問われることもない。ひとりとひとりで生きたり、死ななかったりしている。そうした日々が繋がってゆく愛おしさを、やっぱりうまく話せそうにないから、生きて、書き残して、忘れて、また読む。
「ふたり(ひとりとひとり)」より