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出版:山と渓谷社
発売日:2017年2月
仕様:文庫判 360ページ
明治、大正、昭和の文学者48人が遺した山にかかわるエッセー、紀行文、詩歌を集めたアンソロジー。文学を取り巻く時代背景と、登山の移り変わりの中で、作家たちは山をどのように見て、歩き、魅了されたか。文芸作品としてはもちろん、それぞれの山岳観や自然観照、登山史的背景、そして、自然を舞台とした文芸鑑賞への手引書としても興味は尽きない。
目次
小泉八雲 富士山(抄) 落合貞三郎訳
幸田露伴 穂高岳
田山花袋 山水小記(抄
河東碧梧桐 登山は冒険なり
伊藤左千夫 信州数日(抄
高浜虚子 富士登山
河井酔茗 武甲山に登る
島木赤彦 女子霧ヶ峰登山記
窪田空穂 烏帽子岳の頂上
与謝野晶子 高きヘ憧れる心
正宗白鳥 登山趣味
永井荷風 夕陽 附 富士眺望 (『日和下駄』第十一)
斎藤茂吉 蔵王山/故郷。瀬上。吾妻山
志賀直哉 赤城にて或日
高村光太郎 山/狂奔する牛/岩手山の肩
竹久夢二 山の話
飯田蛇笏 山岳と俳句
若山牧水 或る旅と絵葉書
石川啄木 一握の砂より
谷崎潤一郎 旅のいろいろ
萩原朔太郎 山に登る/山頂
折口信夫 古事記の空 古事記
室生犀星 冠松次郎氏におくる詩
宇野浩二 それからそれ 書斎山岳文断片
芥川龍之介 槍ヶ岳紀行
佐藤春夫 戸隠
堀口大學 山腹の暁/富士山 この山
水原秋桜子 残雪(抄
結城哀草果 蔵王山ほか
大佛次郎 山と私
井伏鱒二 新宿(抄
川端康成 神津牧場行(抄)
尾崎一雄 岩壁
三好達治 新雪遠望
小林秀雄 エヴェレスト
中島健蔵 美ヶ原 ・深田久彌に・
草野心平 鬼色の夜のなかで
林芙美子 戸隠山
堀辰雄 雪斑(抄)
加藤楸邨 秋の上高地
臼井吉見 上高地の大将
坂口安吾 日本の山と文学
亀井勝一郎 八ガ岳登山記
太宰治 富士に就いて
津村信夫 戸隠姫/戸隠びと
梅崎春生 八ガ岳に追いかえされる
辻邦生 雲にうそぶく槍穂高
北杜夫 山登りのこと
解説 大森久雄