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著者:土佐有明
出版:DU BOOKS
発売日:2025年3月
仕様:四六判 320ページ
雑誌『宝島』の変遷、
ナゴムレコード、バンドと演劇の蜜月、
韓国のバンドブームまで、
イカ天やその前後のバンド事情を網羅!
YouTubeもTikTokもサブスクもなかった時代......
人生を変えた 伝説の深夜番組『三宅裕司のいかすバンド天国』があった!
スペシャル・インタビュー: 萩原健太、 佐々木敦、 KERA/ケラリーノ・サンドロヴィッチ、吉田アミ、成松哲、宮尾すすむと日本の社長(黒沢伸、宮尾益実)
<主な内容>
はじめに バンドブームとあの頃の話
1章│イカ天とは何だったのか?
・深夜放送の時代
・玉石混交の面白さ
・大人としての審査員
・審査員の変化
・誰でもできそう、ということ
・イカ天への反発
――萩原健太インタビュー
さまざまな音楽シーンの存在を世に知らしめた深夜番組。その作り手の個性と審査員の音楽性
――吉田アミインタビュー
中学生の私にとって、イカ天に「いい」「悪い」の判断をしてくれる大人がいて良かった
2章│個性的すぎるバンドが大量発生!
・たま論│ バンドブーム期にたまたま登場した「たま」という〝突然変異バンド〞
お芝居を観ているみたいだった
たま現象
『輝く!日本イカ天大賞』の出演を断り続けたたま 67
たまのバックグラウンド
類を見ないドラムセット
たまと演劇
解散後の活動
・リトル・クリーチャーズ論│バンドブームと渋谷系
イカ天における異質感
アートスクール的感性
バンドの個性と出身高校
アーティストを輩出してきた和光学園とは
和光高校の文化祭のレヴェルの高さ
実家力とミュージシャン
バンドブームと渋谷系の挾間で
・人間椅子論│ 実力とコスプレが世界へ
ロックバンドと土着性
訛りと方言
人間椅子のソングライティング
進化ではなく深化
――宮尾すすむと日本の社長インタビュー
大学の音楽サークルの愉快なノリのまま地上波に出て40年続いたバンド
3章│イカ天とホコ天に象徴される空前のバンドブーム
・ビートロックとはなんだったのか│バンドブームの音
・バンドブームという日本的な現象
・ホコ天
・バンドブームを後押しした雑誌『宝島』
・『オリーブ』とイカ天
・バンドブームの影響
――佐々木敦インタビュー
どの音楽ムーヴメントとも違う、イカ天は東京を席巻したカルチャーの一端だった
――KERA/ケラリーノ・サンドロヴィッチインタビュー
バンドブームがナゴムレコードを終わらせた……? インディーズ現場の激変を語る
4章│バンドコンテストの変遷
・バンドコンテストの系譜
・バンドの物語性
――成松哲インタビュー
いまどきのバンドの話―アニメ『けいおん!』以降のティーンバンドの興隆
5章│持続可能なバンド論─『けいおん!』『ぼっち・ざ・ろっく!』
・バンドのコスパの悪さ
・『バンド論』が投げかけるもの
・バンドと更生
・理想のバンド
・『けいおん!』、『ぼっち・ざ・ろっく!』が牽引したバンドブーム
・バンドのライヴァルとしてのアイドル
・ボカロPもバンドを目指す?
・Kバンドの人気
・バンドと演劇
エピローグ
あとがきに代えて
参考文献
イカ天厳選ディスクガイド