著者:平川克美
出版:筑摩書房
発売日:2013年1月
仕様:文庫判 318ページ
状態:B カバーに少し傷みがあります。
「問題なのは成長戦略がないことではない。成長しなくてもやっていけるための戦略がないことが問題なのだ」―人口が減少し、超高齢化が進み、経済活動が停滞する社会で、未来に向けてどんなビジョンが語れるのだろうか?「見えているはずなのに見えていなかったもの」に目を凝らし、網野善彦、吉本隆明、小関智弘、エマニュエル・トッドらを援用しつつ説く、歴史の転換点を生き抜く画期的知見。
目次
第1章 百年単位の時間軸で時代の転換期を読み解く
第2章 「義」のために働いた日本人―六〇年安保と高度経済成長の時代 1956‐1973
第3章 消費の時代の幕開け―一億総中流幻想の時代 1974‐1990
第4章 金銭一元的な価値観への収斂―グローバリズムの跋扈 1991‐2008
第5章 移行期的混乱―経済合理性の及ばない時代へ
終章 未来を語るときの方法について
付録 「右肩下がり時代」の労働哲学(鷲田清一×平川克美)