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著者:宮崎智之
出版:筑摩書房
発売日:2024年6月
仕様:文庫判 288ページ
アルコール依存症、離婚を経て、取り組んだ断酒。自分の弱さを無視して「何者か」になろうとするより、生活を見つめなおし、トルストイとフィッシュマンズなどに打ちのめされながらも、すでにあるものを感じ取るほうが人生を豊かにできると確信する。様々な文学作品を引きながら、日常の風景と感情の機微を鮮やかに言葉にする。新たに3篇を加え増補新版として文庫化。
目次
1章 ぼくは強くなれなかった(打算的な優しさと「○を作る理論」;「何者か」になりたい夜を抱きしめて ほか)
2章 わからないことだらけの世界で生きている(朝顔が恋しているのは誰?;不快だけど大切なことを教えてくれた作品 ほか)
3章 弱き者たちのパレード(二瓶さんとの雅な蹴鞠;舌の根が乾かないおじさん ほか)
4章 弱くある贅沢(「細マッチョ」をめぐる冒険;クローゼットの中の時間 ほか)
補章 川下への眼