著者:内倉真一郎
出版:赤々舎
発売日:2023年10月
仕様:A4変型判 112ページ
状態:A 帯にわずかに傷みがありますが、おおむねきれいです。
海辺に漂着し、打ち棄てられたものたちのラストポートレート
内倉真一郎の新作「忘却の海」は、地元 宮崎の海岸を丹念に歩き回り、そこに在るものをひとつひとつ手に取り、白い布の上に配置して撮影されました。
夥しい数のプラスティック、フィギュア、装飾品、おもちゃ、生きものの死骸......。
もともとの役目を終えながらも人間界での痕跡をとどめるオブジェクトたちは、時間と環境によって変容し、新たな存在感を放ちます。
布の上にそれらを繊細に組み合わせ、ひとときの舞台を作り上げる内倉の営みは、彼らの声なき声を聴くようでもあります。
忘れ去られたものたちとの対話を通して、社会を映し出し、万物が負う時間を描き出す「忘却の海」。
誰しもの足もとをその波が濡らしていることを、写真集は静かに湛えています。