著者:さやわか
出版:講談社
発売日:2016年9月
仕様:新書判 249ページ
状態:B カバーに少し傷みがあります。
文学とは「錯覚」に過ぎない――! 坪内逍遙からなろう小説まで、同時代史料に基づいて展開される、まったく新しい日本文学史入門。''錯覚,,と苦闘する、日本近代文学の一〇〇年史
いったい、日本の文学とは何なのでしょう? 本書の出発点は、そんな素朴な疑問にあります。明治以来一〇〇年以上に及ぶ歴史がありながら、具体的で納得できる「文学」の定義はどこを探しても見つかりませんし、権威ある文学賞の授賞基準もいまだに一定しないようです。なぜ、日本の文学はこんなふうになってしまったのでしょう? 実は、その原因は「文学は現実を描ける」「文学は人間を描ける」といった、いくつもの“錯覚”にあるのです。本書では、それらの錯覚がどのように生まれたのか、各時代の史料から確認しつつ、日本近代文学史を記述していきます。さあ、ともに教科書では語られない、秘められた文学史をさぐる旅に出ましょう!
序 章 そもそも何が文学なのか?
第一章 1979年の村上春樹
第二章 文学は人の心を描けない
第三章 メディアが作家と文学を作る
第四章 文学のジャンル化
第五章 純文学など存在しない
第六章 文学史が作られていく
第七章 錯覚は露見する
第八章 文学とは錯覚にすぎない
終 章 ある錯覚の未来について
あとがき