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自分思い上がってました日記

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著者:北尾修一 出版:百万年書房 発売日:2023年9月 仕様:A6判 152ページ 1990年代から2010年代まで、太田出版の編集者として様々な本を手掛け、今ではひとり出版社「百万年書房」の代表を務める北尾修一さんによるZINE。 健康診断の結果を受けての精密検査から、突然のガン告知、入院、手術、退院までを綴ったパーソナルな日記。 ひとり書店を営むscene店主にとっては他人事ではない、身につまされる内容でした。 以下版元より。 こんにちは。百万年書房・北尾修一です。 突然ですが、2023年6月初旬にガン告知されました。 周りにどう話せばいいかわからなかったので誰にも言わずこっそり手術し、昨日(※8月31日)退院しました。 このZINEは、その入院までの極私的な日々の記録です。 ひとりで出版社を立ち上げた人間がガンと診断され、それを著者にも印刷所にも書店にも黙ったまま2か月仕事するとどんな気分になるか? を追体験できる、他にない読み物ができました。 《本文より》 ●2023年6月6日  完全に思い上がっていた。  自分と百万年書房はしばらくこのまま続くと過信していた。  2年続けて健康診断の消化器検査がE判定だったので、勇気をふり絞って恵比寿のクリニックで大腸内視鏡検査を受けたら数十分後、「ガン腫瘍がありますね」と医師からフランクに告げられた。  マジか、貴様誰にでもこんな軽いノリでガン告知するんか⁉   と、そっちに驚いた。  この時、あんまりよく覚えていないんだけど「あ、そうですか」みたいなリアクションを自分はした(と思う)。取り乱さなかったのは、「現実感がなかったから」だけではたぶんなくて。もともと両親ともにガンで60歳前後で死んでいるので、自分もきっと長生きはしない、という予想は20代の頃からしていた。それに、検査前からなんとなーく嫌な予感がしていて、最悪の事態はどこかで想定していた。 (中略)  寝る前に洗面所に行ったら、青に「あのさ、明日死ぬ確率はボスも青も同じって知ってた?」と言われた。 「おー、ほんとだね。おやすみー」 「おやすみー」  寝室に戻りベッドにダイブし、1分後に眠る。

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