


著者:戸井田道三 絵:植田真
出版:新泉社
発売日:2022年7月
仕様:四六判 288ページ
状態:B カバーに少し傷みがあります。
在野の哲学者である戸井田道三が青少年向けに書いた自伝的エッセイを44年ぶりに復刊。あらたに鷲田清一氏の解説と植田真氏のイラストを加えて生まれ変わりました。母親との死別、結核などの大病、関東大震災での朝鮮人虐殺……と、本書で取り上げられている戸井田の話は決してハッピーな内容ではありません。しかし、そんな辛い経験の中から戸井田は、「わたしが生きてきたのは、生きたというよりむしろ、ただ死ななかっただけなのだ」と思考します。そして、「生きのびているだけで、それが手柄だよ」という恩師の言葉を引き合いに出し、「生きることの意味」について語ります。そんな戸井田の言葉は、現代の若者にもきっと届くでしょう。
目次
自分と他人はとりかえられない
最初のハードル
小学一年生のころ
田舎にあずけられて
父の結婚
病気もわるいとはかぎらない
ゆれる大地、関東大震災