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著者:小林紀晴
出版:河出書房新社
発売日:2019年11月
仕様:文庫判 305ページ
一九八五年のこと。写真家・古屋誠一は、妻・クリスティーネが自殺した直後の姿をカメラに収めた。九一年、東京のギャラリーで古屋の写真と出会った写真家・小林紀晴は「何を表現しているのか」と激しく混乱しながらも、気づけば「目を背けたいのだが、もっと見たくなる。とにかく、心が大きく揺さぶられ」ていた。十二年に及ぶ取材と執筆の果てに小林が辿り着いた、表現者の「呪われた眼」とは?人間の根源的欲望に迫る、傑作ノンフィクション!
目次
もはや写真ではない
けれど、ここで生きている
もっと命を燃やすために
読むべきものなのか、わからない
あなたが殺したのですか
死に追いやるために
美しく、晴れ晴れと
覚悟はできている
語りえない孤独
一回限りなのか
訊けば、終わらなくなる
すべてから、遠く