編:コロナ・ブックス編集部
出版:平凡社
発売日:2007年6月
仕様:A5判 134ページ
状態:B カバーに少し傷みがあります。
犬はペットではなく、気持ちの通った友達であり、同志であり、兄弟、家族である。犬がいないと暮らせない作家たちの愛情あふれるエピソードがいっぱい。特別付録・犬の名作ブックガイド。
目次
志賀直哉とテル、ヨネ、ナカ、クマ…―“小説の神様”は、バスから飛び下り、迷子の飼い犬を追いかけた
菊池寛とランツ、スコ、チョビ、ゼム…―文壇の大御所は、愛犬を決して叱らず、悠々と犬との暮らしを楽しんだ
徳川夢声とエス、トム公…―“話芸の神様”は「犬は駄犬に限るですなァ」と愛情表現
平岩米吉とチム、イリス、チケ、リリ…―生涯に六〇頭を超える犬を飼い「犬は笑うのか」を観察した在野の動物学者
獅子文六とミルカ、チビ、シロ、ヨシ…―トルストイにはじまり吉田茂に終わった飼い犬の歴史
林芙美子とペット―放浪生活を終えた作家は犬の淋しさに寄りそった
川端康成と黒牡丹、レナ、ルイ、エリー、バロン…―ノーベル賞作家は、犬のお産に立ち会うことに無上の喜びを感じた
中野重治とチャイ―プロレタリア作家の愛犬の名は、ロシア語の「チャイ」
坂口安吾とラモー―「御婦人方が見劣りする」ほど美しいと、コリー犬をひいきにした
井上靖とエコー、リキ、コロ、メイ…―犬は人間や人生の喩え。エコーに穂高の山脈を思う〔ほか〕