new



著者:上篠翔
出版:書肆侃侃房
発売日:2021年10月
仕様:四六判 141ページ
上篠翔の短歌の特徴はスピードである。
そして、スピード感とスピードとはちがう。
スピード感はスタイルであり、スピードは本質だ。
口語のスピードの快感を存分に味わってほしい。
────藤原龍一郎
透明で狂ってる
繊細で鋭い感性から放たれる、透明で狂ってる言葉達。
心が抉られるが、その快感に恍惚とする。気高く、優しい。
────ART-SCHOOL 木下理樹
【著者プロフィール】
上篠 翔(かみしの・かける)
玲瓏所属。粘菌歌会主催。2018年「エモーショナルきりん大全」で第二回石井僚一賞を受賞。インターネットをやっています。
Twitter:@KamisinOkkk
メール:[email protected]
【5首】
アリス お茶もういいよ アリス 泣かないで 薇ほどけば春が終わるよ
っこ って何 生きあいっこするわたしたち朝から氷くちうつしてく
能あるきりんは首を隠す んなわけねーだろ剝きだして生きていくんだ光の荒野
花みたい、それはやさしい揶揄でしたいいよ花ならお墓に似合う
ああみんなねむれずにいてどろみずのあふれる淵の花壇、雨ざらし