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著者:ミヒャエル・エンデ
訳:大島かおり
出版:岩波書店
発売日:1976年9月24日
仕様:A5判 360ページ 函入り
時間を盗む灰色の男たちから、世界を救う、小さな女の子の物語。
愛蔵版の表紙には懐中時計が描かれていますが、「時間」というものがこの作品の重要なテーマになっています。
「時間をはかるにはカレンダーや時計がありますが、はかってみたところであまり意味はありません。というのは、だれでも知っているとおり、その時間にどんなことがあったかによって、わずか一時間でも永遠の長さに感じられることもあれば、ぎゃくにほんの一瞬と思えることもあるからです。
なぜなら、時間とはすなわち生活だからです。そして人間の生きる生活は、その人の心のなかにあるからです。」(第6章より)
何分何秒短縮できたとか、時間を有効活用しようという話を聞くことはよくありますが、何かをなすのに短い時間で出来るほど良いというのは、本当なのか。確かに人生は限られているけど、その人生をよりよく生きるというのは、どういうことなのか。
あなたが常に時間に縛られているーつまり、灰色の男に時間を奪われていると感じたら、「モモ」をもう一度読み返してみてください。