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著者:川野芽生
出版:書肆侃侃房
発売日:2020年9月26日
仕様:四六判 168ページ
第65回現代歌人協会賞受賞! !
第29回歌壇賞を受賞し、幻想小説も発表する著者の鮮烈な第一歌集。
叙情の品格、少女神の孤独。端正な古語をもって紡ぎ出される清新の青。
川野芽生の若さは不思議だ、何度も転生した記憶があるのに違いない。
――山尾悠子
【収録歌より】
アヴァロンへアーサー王をいくたびも送る風あり千の叙事詩に
天上に竜ゆるりると老ゆる冬われらに白き鱗(いろくづ)は降る
harassとは猟犬をけしかける声 その鹿がつかれはてて死ぬまで
ほんたうはひとりでたべて内庭をひとりで去つていつた エヴァは
詩はあなたを花にたぐへて摘みにくる 野を這ふはくらき落陽の指
【栞文】
石川美南、佐藤弓生、水原紫苑
【装幀】
柳川貴代