著者：武田百合子 中央公論社 1977年初版発行　（初版） 状態：B　小口に少しシミ、背に焼けがあります。 これは、昭和40年代、富士山麓の山小屋ですごしたある家族の日常が描かれた日記です。 山小屋が完成するまでの様子や、ちょっとした買い物の記録など、何気ない日常が淡々と描かれているのですが、百合子さんの豊かな感性や当時の女性としてはかなり破天荒なキャラクター、素朴ながら魅力あふれる文体が素晴らしく、ふとした時に開いては何ページか読み、またそっと本棚にしまっておきたくなるような一冊です。